9月末より、相馬地方の田んぼでも稲刈りが次々と始まっています。
今年は昨年よりも収穫が多く見込めるとのこと。
黄金色の田んぼの中をコンバインが動いているのが見えます。
収穫された米は農家さんで、乾燥→籾摺りをして袋詰めにされます。
9月25日より、袋詰めされた米袋をトラックに山積みにした農家さんが、続々と野馬土の駐車場に集まってきています。
これらの米袋はまず等級検査を受けたのち、野馬土空間内にある浜通り農産物供給センターの倉庫で全量全袋検査を受けます。
30kg入りの米袋を1袋ずつベルトコンベアーに載せてスクリーニング検査を行います。検査にかかる時間は、1袋あたり約20秒。
検査結果は即時に算定され、各袋にふられた検体番号(ID)とQRコードが記載されたシールを米袋に貼っていきます。このQRコードから、インターネット経由で検査結果にアクセスすることが出来るようになっています。
検査が終わった米は、再びパレットに積みなおして倉庫内で一時的に保存します。パレット1枚に平均36袋(約1トン)です。
今年から、米袋に加えてフレコンバック(1トン)による検査も始めました。
まずは等級検査と重量測定を行い、そのあとに放射能検査です。
フレコンバッグでの放射能検査は各バッグあたり約1100グラムのサンプルを抽出し、野馬土直売所脇にあるNaIシンチレーションスペクトロメータによるスクリーニング検査を、すべてのバッグで行っていきます。
収穫は天候に左右されるので最繁期には、検査と入出庫を待つフレコンバッグと米袋を積んだパレットで一杯になります。
この作業は、これから約1ヶ月半の間11月中頃まで続きます。